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怪談の日


















夜。
夕食後、冷たい麦茶を飲みながら、2人してソファに座っているのだけれど。
撩は夕刊を読み、香は心持ち険しい顔になりながら、テレビを凝視している。
その香の胸にはギュッと強く抱きしめているクッションがある。
撩もテレビの声は届いているので、香が何を見ているかは分かっているのだが・・・何分、見ているものがモノなので、チラと時折、香を見るのだけど。

・・・あ。

気付いた時にはもう泣き顔になっていた。
そして、テレビからは得も言われぬ叫び声が響き渡り、それに合わせて香も「キャッ」と声を上げた。

「香?」

撩が、まるで今気付いたかのように香の様子を見ると、香はハッとして撩を見上げて、それから撩の腕にギュッとしがみつく。
パッと見た時の香の目は怖さから潤んでいて、しがみつく香からはいい匂いが立ち上り、触れる身体の柔らかさはなんとも気持ちが良く、また、その様は可愛らしい。

・・・だけど、なんで怖いって解ってて、怪談話のテレビを見るかなぁ。
おまぁ、こういうの苦手だよな・・・?

きっと、怖いもの見たさ、なのだろうけれど、それでも、怖いなら最初から見なければいいのだけど、やっぱり気になるものなのだろうな、と考えると可笑しさで笑いが込み上げてきそうになるのをなんとか堪える。
今、笑ったら香は絶対に腕から離れてしまうだろうから。

そしたら、ちょうどCMになったのだろう。
テレビが急に騒がしくなった、と同時に、香が撩を見上げて、ホッとしたように微笑んだ。

「りょぉ・・・よかった」
「あん?何がよかったんだ?」
「だって、撩がそばにいてくれてよかったよ。じゃなかったら、あたし、これ、見られないから」
「じゃ、見なきゃいいじゃないかよ」
「・・・でも、なんか気になるの」
「ふーん、そんなもんなのか?」
「そんなものなのよ。それに、撩がいてくれたら安心だから」
「安心?」
「うん」
「それって、おれを頼りにしてるってこと?」
「うん。頼りにしてるってこと」

クスッ。
思わず笑みが漏れる。
好きな女に頼りにされて嬉しくない男なんていない。

撩はそれを隠しきれず、笑みを零しながら、香の腕を一度優しく解く。

「りょう?」
「この方がいいだろ?」

と、今まで香がしがみついていた腕を香の身体にグッと回し、香の肩を抱いて、引き寄せる。

「・・・で、これをこうして・・・」

撩は自ら香の腕を持ち、撩自身の身体を抱きしめるように誘う。

「撩?」

香は小首を傾げながらも、撩にされるがまま、撩の身体を抱きしめる態になったことに気付いて、密着したまま撩を見上げると、撩は満足そうにニッと笑んだ。

「これで心置きなく続きを見れるだろ?」

香は一瞬キョトンとするものの、クスクスと笑い出し、

「そうね。もう大丈夫」

と、撩の身体を自分から抱きしめた。
テレビからは、相変わらず男性芸人が、真剣な顔をして次の怖い話を話し始めている。
だけど、もうさっきほど怖くはなかった。
怖いことは怖いけれど、撩の身体の温もりが香の怖さを軽減してくれているから。
それでも怖いときは、撩の服をキュと掴むと、撩がその上から香の手を大きな手で握ってくれた。
それが嬉しくて、麦茶を飲む余裕さえ出てきて、その時、初めて自分の喉がカラカラだったことを知り、香は自分がどれだけの緊張状態にあったか、そして、それを軽くしてくれた撩がどれほど大きな存在かを改めて知ることになり、あぁもう、と撩を強く抱きしめた。

「あん?どうした?」
「ううん、何でもない」

そして、撩にバレないように、クスッとはにかむ。
ちゃんと、自分の変化に気付いてくれる撩に、嬉しさを感じて。
自分を守ってくれてるのが解って、それがやっぱり嬉しくて。

「撩」
「ん?」
「だーい好き」
「あーん?」

香はもうテレビはかかっていてもテレビは見てなくて、撩の身体の温かさを感じながら、クスクスと笑っていた。
そのうち、テレビは終わったけれど、香はしばらくそのままでいた。

「香、もう終わったけど?」

撩が優しい声でそう訊いてくるから、香は首を振ってギュとくっついている。

「もうちょっと」
「ん?」
「・・・もうちょっと、このままでいたいんだけど・・・ダメ?」
「よっぽど怖かった?」
「んー、どうだろ。怖かった・・・けど、怖くなくて。でも、今はもうちょっとだけこうしてたいんだけどな」
「まぁ、それはもちろんいいけど、でもさ、おまぁ、気付いてる?」
「え?」

撩の声に若干の艶が含まれているように感じたけれど、今日はそれでもいいと思った。

「そんなくっつかれたら、抱きたくなるんだけど?」
「うん、いいわよ」
「・・・あれ、素直じゃん」

一瞬、撩の声が素に戻ったのが可笑しくて、クスクスと笑う香。

「今日はね・・・ホント、怖かったけど、撩がいてくれたおかげで怖くなくなったし、あたしも撩と一緒にいたいから」
「じゃぁ、さらに怖くなくなる方法があるんだけど、やってみる?」
「うん、どうするの?」

すると、撩がクスリと甘く微笑んで、香の頬に手を添えてくる。
それで香も察して、クスッと微笑う。

「こうするの?」

香が目を閉じると、撩の甘い声が降ってくる。

「正解♪」

という撩の声と同時に唇が重なった。

・・・あ、ホントに怖さがなくなっていく。

と思ったのを最後に、香は撩とのキスに身を委ねていった。




+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

<あとがき>
なんだこりゃ?な話になってしまいましたー(^^ゞ
どうもすみませんっ(>_<)
しかも短いし・・・(^^ゞ
タイトルのとおりの話を描いたつもりだったんだけど、なーんか「何これ?」な話になってしまったΣ(゚Д゚)
いかがだったでしょうか・・・?
テレビでやっていた「怪談の日」。
確か、8月13日がそうらしいけど、遅れるのはいつものことなので、笑ってスルーしちゃって下さい(笑)
私が当初考えていた話ってこんなだったっけ???
なんか勢いで描いたので、ヘンになってないか心配だわぁ・・・(+_+)
最後まで読んで下さった皆様、どうもありがとうございましたvvv

【 2015/08/23 (Sun) 】 NOVEL | TB(-) | CM(0)
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撩&香の一コマ♪
プロフィール

実梨

Author:実梨
シティーハンターが好きで、二次創作を始めました(^^ゞ
カッコいいリョウと可愛い香ちゃんを目指して、日常の色んな2人を描いていけたらいいな、と思ってますv
初心者なので、まだまだ未熟で駄文ばかりではありますが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです♪

更新履歴
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・ 7/ 18 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 6/ 16 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 4/ 22 MEMOに拍手御礼(お待たせしてすみませんでした)
・ 4/ 17 遅ればせながら香ちゃん、お誕生日おめでとうvv
・12/ 7 サイト6周年vホントにどうもありがとうございますvvv
・11/ 13 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・11/ 2 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・10/ 19 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 8/ 10 EVENTに5周年記念SS(後編)をUP&MEMOに拍手御礼
・ 8/ 4 EVENTに5周年記念SS(前編)をUP(今更ですみませんっ)
・ 7/ 13 MEMOに拍手御礼
・ 7/ 2 NOVELをUP
・ 6/ 1 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 5/ 23 NOVELをUP
・ 5/ 5 MEMOに拍手御礼
・ 4/ 10 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 3/ 31 香ちゃんお誕生日おめでとうvv
・ 3/ 26 撩ちゃんお誕生日おめでとうvv
・ 3/ 23 NOVELをUP
・ 3/ 14 MEMOに拍手御礼
・ 3/ 2 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 2/ 19 NOVELをUP
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・ 2/ 1 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 1/ 22 MEMOに拍手御礼
・ 1/ 10 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 1/ 5 どうぞ2014年もよろしくお願いしますvNOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・12/ 31 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・12/ 29 MEMOに拍手御礼
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・12/ 24 NOVELを2話分UP
・12/ 15 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・12/ 7 サイト5周年~♪ホントにどうもありがとうございますvv
・11/ 28 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・11/ 18 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
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・ 9/ 1 NOVEL2話目をUP&MEMOに拍手御礼
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・ 6/ 30 NOVEL1話目をUP&拍手御礼v
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