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お風呂掃除の条件



















「ねぇ、撩。お願いがあるんだけど・・・」
「あん?」

香はおせちを作り始めようか、と思っていたところだったのだけど・・・。

「実はね?まだ、お風呂の掃除が終わってないの。だから・・・」
「パス」
「えー、まだ何も言ってないじゃないのよ」
「言わなくても分かるって。風呂掃除をやれってんだろ?やだよ、おれ」

撩はそっぽを向いているが、香にしてみれば、まぁ、それは想定内のことだ、とニッと笑ってみせる。

「じゃぁ・・・今日はどれだけナンパしても、絶対に止めない、ハンマーもしないから」

・・・そこは止めろよ。
どうせ、成功させる気がないんだからさ。

撩がボソッと思う。
撩がそっぽを向いたまま何も言わないことに、香はちょっと眉を寄せて、むー・・・と考える。
そして、

「もう大サービス!お風呂掃除をやってくれたら、今日は飲みに行ってもいいわよ。あとちょっとで今年も終わっちゃうし、色々と挨拶もしておきたいでしょ?」

・・・それは、もう済ませた。
昨日、ナンパの途中で店の女の子に会って、店に行って挨拶は済ませといたんだよ。

「・・・飲みには行かない」

撩がボソッと言うと、香が「ええっ?!」と驚く。

「嘘?飲みに行っていいんだよ?普段だったら喜んで行くって言うのに、どうしたの?」
「どうもしねぇよ。ただ、飲みには行かないって言っただけ」
「じゃあ!どうしたらお風呂掃除、してくれるのよ」
「だから、しないって何度も言ってんだろ?」
「お願いっ!撩。お風呂掃除って時間かかるし、他のとこはあたしがしたから、あとはお風呂だけなのよ。撩だってキレイになったらお風呂に入るのも気持ちいいでしょ?」

・・・確かに。

「まぁ・・・な」
「でしょ?撩だったら高いとこも掃除できるし・・・ね?撩。お願いっ」

香が両手を胸の前で合わせて『お願い』ポーズをとる。
チラ、と撩を上目で窺うと、撩はとりあえず、香の方には向き直って、じっと何やら考え込んでいる。
そして、ピッと人差し指を立てて香を見た。

「・・・それには条件がある」
「条件?」
「あぁ」
「その条件を呑めば、お風呂の掃除、やってくれる?」
「あぁ、やってやるよ」

撩がニヤリと笑う。
その撩の笑顔を見て、香が眉を寄せる。

「・・・それ、あたしに関係ある?」
「大あり・・・っていうか、おまぁじゃないとできない」
「あたしにできること?」
「あぁ、できるできる」

香は何かイヤな予感がしないでもなかったけれど、それを呑むことにした。

「・・・条件ってなに?」
「やる?やらない?」
「・・・やるわ。そうしないとやってくれないんでしょ?・・・で、何?条件って」

香が問うと、撩はニッと笑う。

「なーに、簡単なことさ。おれが掃除してキレイになったお風呂に、おまぁはおれと入る」
「・・・え?」
「だから、今日はおまぁはおれと入るってわけ」
「・・・ええっ?!」
「それで決定な。お前、やるって言ったもんな」
「ちょ、待っ・・・撩!」
「じゃ、早速掃除してくるから。夜が楽しみだな、香」

さぁ、やるぞー、とさっきまでのふて腐れはどこへやら。
撩は軽い足取りでサクサクと風呂場まで行ってしまった。

・・・嘘・・・でしょ?
そりゃ、撩とお風呂に入ったことがない、っていったらウソになるけど、でも・・・。
・・・恥ずかしいじゃない。

香は頬をポッと赤らめると、撩のバカ、などとブツブツ言いながらキッチンへ向かった。

それから、香はおせち作りをしていて、気付かなかったが、撩が戻ってきたのは掃除を始めてからだいぶしてからだった。

「え?撩。もしかして、今までずっと掃除してたの?」
「おぅ。おれはやったぜ。なんたって今日はおまぁと風呂に入るんだからなー」
「・・・ずいぶん頑張ったのね・・・?」

香の頬が少し引きつる。

「もうピッカピカだぜ?」
「・・・へぇ・・・?」

香としては、キレイにしてくれるのは嬉しいけど、一緒に入るのは・・・と少々複雑だ。

「だからさ」

撩がすいっと香に近づいてきて、香の腰を掴み、くいっと引き寄せる。

「きゃっ」

香が撩に引き寄せられ、一気に密着する。
そして、撩が香の髪をかきあげて、耳元に口を近づけて

「・・・教えてやるよ。どこをキレイにしたのか」

香の耳に、低く甘く囁いた。

「・・・知りたいだろ?」

ゾクッと香の身体を甘い痺れが走り、慌てて撩から顔を逸らす。
だけど、耳まで真っ赤なことは撩にもバレバレで、撩がクスクスと笑う。

「ついでに、おまぁもキレイにしてやるよ」
「え・・・」

甘い声のまま、また囁くと

ビクッ

香の身体が一瞬、跳ねた。

「だから・・・」

何?と問うように香がおそるおそる撩を見上げる。

「・・・おれのはおまぁが洗えよ?」

ボンっ

香の顔と云わず、首までもが真っ赤に染まる。

「あ、あのっ・・・」
「言っとくけど、もう、おれ掃除してきたし、断るのはナシだからな?」
「・・・・・・」

撩が自信満々に香を見ている。

・・・あぁ、もう、これは何を言ってもダメ、よね。

香は観念して、真っ赤なままコクンと頷いた。

・・・なんでこうなったの?
はじめはあたしのペースだったわよね?
それが、なんでいつの間にか撩のペースになってるのよ?
あぁぁ、もうっ!
あたしのばかっ。

香は、はぁ、とため息をつくと、諦めて撩を見る。

「・・・楽しみにしてるわ」

風呂場がどれだけキレイになったかを見るのが、という意味で言った香だったけど、撩は当然、自分と一緒に風呂に入るのが、という意味で捉え、ニヤリと笑う。

「そうだろ?なんだ、おまぁもおれと入るの、実は楽しみにしてたんじゃないかよ」
「え・・・えっ?ええっ?!ちょっ、それ、違うから。アンタの勘違いよ。あたしが言ったのは、そうじゃなくてっ・・・」
「はいはい、分かったって。もう、何も言わなくていいよ」

そして、ちゅ、と香にキスをすると、抱きしめた。

「ちょっ・・・ホントに違うんだってば」
「はいはい」

まったく聞く耳を持たない撩に、香はそれから何度か言ってみたものの、堂々巡りのままだった。

・・・あぁ、もうっ。

香は悶々としながら夕飯を作る。

それから、夕飯を食べ終わり、撩がそわそわし始めた。

香は見て見ぬフリをして食器を洗っていると、撩が香の背後に立った。

「なぁ、香。まだか?」
「まだよ」
「・・・まだか?
「だから、まだだってば。そんなに言うならちょっと手伝ってよ」
「・・・何すればいいんだ?」

・・・え?
今、何て言った?
手伝うって・・・言った?

驚く香をよそに、撩は香の指示を待っていた。

「香?」
「え?あ・・・じゃぁ、その食器、閉まっていってくれる?」
「あぁ」

撩がさっさとテーブルに置かれた食器を閉まっていく。

「終わったぞ。他には?」

その頃には、もう香も食器を洗い終えていた。

「ううん、もうないよ」

すると、ニヤリと笑う撩に・・・担がれた。

「ちょ、撩?!」
「ほれ、行くぞ」
「行くって、どこに?!」
「もちろん、風呂に決まってんだろ」
「はぁ?」
「はぁ?じゃねぇよ。一緒に入るんだから、行くぞ」

楽しそうに風呂場に向かう撩に「下ろせ」と要求した香は、風呂場前でやっと下ろしてもらえた。

「ちょっと待ってよ。ねぇ、まだ早くない?まだお風呂に入るには早いんじゃないかなぁ?」
「あぁん?んなことないだろ?もう夜なんだし。ってか、もう待ちきれないし」
「・・・げ」
「んじゃ、入るぞ」
「ちょ、ちょ・・・」

待ってよ、と言うと同時にハンマーで撩を抑える。

「ってぇな。何、照れてんだよ。そんなの今更だろ?」
「い、今更だろうと何だろうと、恥ずかしいものは恥ずかしいのよ」
「でも、約束だしな」
「うっ・・・」
「さぁて、服、自分で脱ぐ?それとも、おれが脱がそうか?」

撩がニヤリとして、すでにトランクス姿になっている撩が楽しそうに尋ねる。
え?え?と香が戸惑っていると、撩がクスッと笑う。

「はーい、時間切れー。じゃ、撩ちゃんが脱がすってことで・・・」
「ちょ、待っ・・・わっ、撩?!」

それから、何も言う隙もなく、撩に素早く服を脱がされた香は、下着も脱がされるとふわっと抱っこされて、一気に風呂場に入れられ、そこで下ろされた。
香がふと中を見る。

「わ・・・ぁ、すっ・・・ごいキレイ・・・」

風呂場は、香が思った以上にキレイになっていて、撩がどれだけ頑張ったかが一目で解るというものだった。

「眩しいだろ?」

自画自賛する撩に、香は苦笑しながらも、やっぱりキレイになっていて、やっぱり自分が掃除するよりもキレイになった、と笑みが浮かんだ。
そして、撩に向き直る。

「撩、ありがとう。とってもキレイになっててビックリしたよ」
「だろ?おれ、頑張ったんだぜ?だから、これからは、おれを癒してくれよな」
「癒すって・・・?」

香が小首を傾げて撩を見ると、撩がクスッと楽しそうに笑った。

「んー・・・おまぁに触ること」

香のすべすべの肌に手を這わせると

「んっ・・・」

香が擽ったそうに身を捩る。

「で、おまぁにキスすること」

香を自分の方に向かせて後頭部を支えて唇を奪う。

「・・・んっ・・・」

香のくぐもった甘い声が撩の耳に響く。
そして、香の柔らかい身体を抱きしめた。

「ホントに触り心地が最高だよな」
「もうっ・・・ばか」

撩がクスッと笑うと、シャワーのコックを捻る。
最初、水が出て互いにビクッと身体を震わせて顔を見合わせるものの、直にお湯へと変わっていき、2人の身体に柔らかいお湯が当たり、滴が互いの肌を伝って滑り落ちていく。

撩が香の腰を抱き寄せると、香が恥ずかしそうに撩の胸板に手を添えて、視線を合わせる。
クスッと笑いあうと、ゆっくりとキスして、抱き合った。

「今日は、キレイにしてやるから・・・」

香の耳元で囁くと、香が擽ったそうに身を捩り、それでも、はにかみ笑顔で小さく頷いた。




+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

<あとがき>
すみませんm(__)m
年末SSでこんなの描いてみました(^^ゞ
お風呂掃除って男性がするイメージがあるんですよねv
で、冴羽家のお風呂場掃除を撩ちゃんにしてもらいましたvv
でも、タダじゃやらないだろうから、香ちゃんが条件を出すんだけど・・・いつの間にか、撩のペースになっていて、あれれ?ってなってる、という・・・(*^^)v
うしし☆
なんだかんだ言っても、香ちゃんのために頑張っちゃう撩ちゃんが可愛かったり(笑)
香ちゃんもいつの間にか撩のペースにハマっていちゃラブしちゃうってね(≧▽≦)
こんな話が最後の更新ですみませんでしたー(^^ゞ
どうぞ、来年もこんな話ばかりが続くかと思いますが、どうぞ、よろしくお願いします☆
最後まで読んで下さった皆様、どうもありがとうございましたvvv

【 2013/12/31 (Tue) 】 NOVEL | TB(-) | CM(0)
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撩&香の一コマ♪
プロフィール

実梨

Author:実梨
シティーハンターが好きで、二次創作を始めました(^^ゞ
カッコいいリョウと可愛い香ちゃんを目指して、日常の色んな2人を描いていけたらいいな、と思ってますv
初心者なので、まだまだ未熟で駄文ばかりではありますが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです♪

更新履歴
・ 8/ 24 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 7/ 18 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 6/ 16 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 4/ 22 MEMOに拍手御礼(お待たせしてすみませんでした)
・ 4/ 17 遅ればせながら香ちゃん、お誕生日おめでとうvv
・12/ 7 サイト6周年vホントにどうもありがとうございますvvv
・11/ 13 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・11/ 2 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・10/ 19 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 8/ 10 EVENTに5周年記念SS(後編)をUP&MEMOに拍手御礼
・ 8/ 4 EVENTに5周年記念SS(前編)をUP(今更ですみませんっ)
・ 7/ 13 MEMOに拍手御礼
・ 7/ 2 NOVELをUP
・ 6/ 1 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 5/ 23 NOVELをUP
・ 5/ 5 MEMOに拍手御礼
・ 4/ 10 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 3/ 31 香ちゃんお誕生日おめでとうvv
・ 3/ 26 撩ちゃんお誕生日おめでとうvv
・ 3/ 23 NOVELをUP
・ 3/ 14 MEMOに拍手御礼
・ 3/ 2 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 2/ 19 NOVELをUP
・ 2/ 10 SSSをUP
・ 2/ 1 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 1/ 22 MEMOに拍手御礼
・ 1/ 10 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 1/ 5 どうぞ2014年もよろしくお願いしますvNOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・12/ 31 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・12/ 29 MEMOに拍手御礼
・12/ 25 NOVELをUP
・12/ 24 NOVELを2話分UP
・12/ 15 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・12/ 7 サイト5周年~♪ホントにどうもありがとうございますvv
・11/ 28 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・11/ 18 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・10/ 20 MEMOに拍手御礼
・10/ 5 MEMOに拍手御礼
・10/ 4 NOVELをUP
・ 9/ 23 NOVELをUP
・ 9/ 16 LINKに素敵サイト様1件追加!&MEMOに拍手御礼
・ 9/ 1 NOVEL2話目をUP&MEMOに拍手御礼
  ・ 8/ 15 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 8/ 5 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 7/ 30 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 7/ 7 七夕SSをUP
・ 6/ 30 NOVEL1話目をUP&拍手御礼v
・ 6/ 17 ついに!新しいPCになりましたーっvvv&拍手御礼v
・ 2/ 8 EVENTに4周年記念SSをUP&MEMOに拍手御礼v
・ 1/ 20 LINKに素敵サイト様1件追加!
・ 1/ 8 NOVELにお正月SSをUP&MEMOに拍手御礼v
・ 1/ 2 2013年v新年あけましておめでとうございますvv今年もどうぞよろしくお願いいたします☆
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