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不安な時は抱きしめて
























撩のベッドで、撩に抱きしめられた温もりの中、その心地よさにまどろみながらゆっくり目を開けて、ぼんやりしながらすでに見慣れた天井を見る。
少し顔を動かして撩を見れば、瞳を閉じているので、寝ているのだろうか。
身体に残る甘い疼きと熱のことを考えながら時計を見ると、先ほどまでの撩との甘い時間から、さほど時間は経ってないみたいだ。
香は、撩の端正な顔をジッと見つめていたが、なんだか無性に撩を起こしたくなって、優しくフッと息を撩の顔に吹きかける。

「んーっ・・・」

撩が掠れた声を出して、香をギュッと抱きしめる。
それでも、まだ目を開けない撩に、香はまた息を吹きかけた。
今度は、鼻と口に向けて。
すると、撩が動く気配がしてクスッと笑ったかと思ったら、香に触れるだけのキスをしてきた。

「撩?」

香が小さな声で囁くと、撩がそれに応えるように抱きしめる力が強くなる。

「―――なーにやってんだよ」

・・・んなことして煽るとまたするぞ?

すっかり目を開けた撩は嬉しそうにククッと微笑うと、香を覗き込む。
視線が絡み合うと、香も微笑んだ。

「ごめん、起こしちゃった?」
「いや、それはいいけど。どうしたんだよ」
「うん・・・目が覚めたらなんだか撩を起こしたくなって」
「なんだ、そりゃ」

撩がククッと笑うと、香が、あのさ、と話し出す。

「撩は、どう思う?」
「うん?」
「・・・仕事も一緒で、プライベートでも恋人なのって」
「ん?」

撩が、なんだ?と訝しげな顔をすると

「それって仕事でもプライベートでも一緒にいるわけでしょ?・・・上手くいくのかなって」

香の声は徐々に小さくなって、言ったあと撩から顔を逸らして、その肩に額をコツンとつけた。

「はぁ?どうしたんだよ、急に」
「さっき見たドラマでそんなこと言ってたからさ。撩はどう思うかなって」
「どうって言われても・・・」

撩が困惑して肩を竦めると、香が首を傾げて見上げる。

「撩はあたし以外の女性ともパートナーだったことがあるでしょ?その時はどうだったの?」
「おまぁ以外の女のパートナーねぇ・・・」

今までのパートナーは大抵男で、女だったのはマリィーぐらいだっただろうか。
そのマリィーの時でさえ、撩の側には恋愛感情はなく、彼女から逃げ出したほどだ。
そんな撩が公私共にパートナーにしたのは、実は香が初だったりする。

香と仕事でのみのパートナーだった時でさえ、一緒に住んでいてイヤだったこと一度もないし、むしろ、もっと一緒にいたいと思った。
癒しも安らぎもそうだけど、本当の愛、も含めて色んな感情を与えてくれた、誰よりも愛しく、何にも代えがたい、唯一の女性だ。

少なくとも香と一線を超えてからは、自分の感情をほとんど抑えることなく、香にそれをぶつけて愛してきたつもりだったけど、足りないってことだろうか。

撩がチラッと香を見ると、不安げな瞳で自分を見つめていて、思わず苦笑が漏れた。

・・・なーにテレビに感化されてんだか。

撩は香を安心させてやるために、香のすべすべで滑らかな背中を優しく撫でる。

「で?おまぁは何か不安なのか?」

香の瞳が一瞬揺れる。

「え・・・あ、あのね?不安なことはないんだよ?」

フルフルと首を横に振って、慌てるように香は否定するものの、目は揺れていた。

「あたしは、その、撩のこと・・・好きになって、撩に好きになってもらえて、幸せだよ?でも、仕事ではあたし、ほとんど役に立ってないし、撩のもっこりを止めるためにハンマーしてばかりだし、おまけに口うるさいし、時々、撩のそばにいていいのかなってさ、思うことがあって。それに、あたし、美人・・・でもないし」

撩は何も言わず、香が目を逸らす。

「撩はあたしが何を言っても怒ることってないでしょ?それはきっと、撩が大人だから、全部受け止めてくれてるんだよね。子供みたいなあたしのこと」
「香・・・」
「だから上手くいってるんだよね、あたし達」

俯いた香は、チラチラと撩のことを窺っている。
一方、撩は香を呆れた目で見た。

「おまぁなぁ、そんなくっだらないこと考えてたのかよ」
「くだらないって、そんな言い方・・・っ」

香の額にピンとでこピンをかます。
撩はどことなくムッとした顔をしているようだ。

「ぃったぁ・・・」
「けっ。そんなのお互い様だろ?それに、おれが大人ぁ?どこがだよ。おれは全っ然そんなんじゃねーよ」

―――それに、周りのヤツらには、おれはコイツの前じゃガキだってよく云われるくらいだし?

香と周りとのギャップに思わず苦笑する。

「おれはおまぁがいるからガキにもなれるし、大人のカッコイイ男にもなれるんだよ。それに」

香の両頬に手を添えて、そっと上に向かせる。
香も続きが気になるのか、大きな瞳をパチパチさせて撩を見ている。
撩はクスッと笑って香の髪に手を差し入れてそっと梳かす。

「おまぁが傍にいると元気になる」
「撩・・・」
「まぁ、おまぁと繋がってるから直にチャージできてるんだし、おれは美人じゃないともっこりできねーよ。それに、おまぁはおれの好みにバッチリなんだぜ」

悪戯っ子みたいに楽しそうに笑う撩。

「もうっ、撩のばか!」

そう言いながらも真っ赤な香は、撩をたたくでもなく、プッと唇を尖らせている。

「照れるな、照れるな」
「照れるわよっ、そんなこと言われたら」

香の頭を撫でる。

「だから・・・ま、おれがカッコ良くておまぁが心配になる気持ちも分かるけど、おれはおまぁを放すつもりはないから」
「撩・・・」

香はトクントクンと胸が高鳴ってきて、撩の背中に腕を回してギュッと抱きしめた。

「ありがと、撩。嬉しい」
「あぁ」
「あたしも・・・あたしも同じだから」
「ん?」
「あたしもずーっと一緒にいても、もっと一緒にいたいし、絶対に撩から離れないから」
「あぁ」

撩が香の想いに擽ったそうに笑う。

「それに、あたしだって撩を守るわよ」
「はぁ?なんだよ、守るって・・・」

香はキッと撩を見据える。

「あたしはただ守られるだけの女じゃないってこと。あたしだっていざとなったらどんなことをしてでも撩を守ってみせるから」

すると、撩が一瞬、目を見開いたかと思うと、苦笑した。

「・・・まぁ、無茶しない程度でな。っても、おれはすでにおまぁに守られてるけど?」
「え・・・?」

香が撩を見ると、ニッと笑っている。
驚いて、今度は香が目を見開く。

「あたし、撩のこと守ってる?」
「・・・おぅ」
「いつ?あたし、いつ撩のこと守ってる?」

香が眉をひそめると、撩はしれっと答える。

「それは内緒。それ言っちゃったらおれの楽しみがなくなるだろ?」
「楽しい・・・の?」
「・・・さぁな。それはおれだけが知ってればいいことだから、おまぁには秘密」
「・・・撩のイジワル」

香がプッと頬を膨らませると、撩はそれを人差し指でつぶす。
プシュ、と息が抜ける音がした。
笑っていた撩が香を見て頬を撫でた。

「ってわけでー、おれの答えとしては、仕事が一緒でプライベートでも恋人ってのは、おれ的にはアリだな。ただし、おまぁ限定で」
「撩・・・」

香が驚いた表情して撩を見ると、頬を撫でている手で頬を掴み、グッと持ち上げる。
そして、息をもつかせないほどの深いキスをしてきた。

「・・・んっぁ・・・」
「・・・はぁ・・・」

どれぐらいそうしていただろう。
香にはずいぶん長い時間に思えた撩のキス。
何度、触れては離れ、を繰り返し、撩の熱い唇を感じただろう。
息継ぎのために開いた口から撩の舌が滑り込んできて、歯列をなぞって香の舌を探し出し、一度触れたら離してもらえずに、絡め合う。
互いの唾液が混じり合って、どちらのものか分からなくなる。
それが香の口の端から滑り落ちていき、羞恥を感じるものの、撩はまだ貪るように舌を絡ませ合った。

「は・・・ぁ・・・」

香が甘い吐息をついて、名残惜し気に撩が離れていくと、トロンと潤んだ瞳で撩を見上げる。
すると、撩が意外と真面目な顔をしていて、香は目が離せなかった。

「りょう・・・?」

撩が額に、頬に、耳に、キスを落とす。

「なーんか、おまぁがドラマ見て不安になってるみたいだし、おれの愛情が足りてないんだよな?きっと。だから、まだ夜明けには十分時間はあるし、これからたーっぷりお前に刻み込んでやるよ。おれのモノだっていう印をさ」
「え・・・?ちょ・・・撩?!」

焦る香に、撩は耳元に口を近づけて

「なぁ・・・」
「・・・え?」
「おまぁはどうなんだ?」

撩は掠れ声で囁いて、もうそれだけで香の身体は甘い痺れが身体をめぐる。

「な・・・なにが?」
「仕事も一緒でプライベートでも・・・ってやつ」
「だからっ・・・さっき言ったでしょ?」
「そうだっけ?」
「そうよ。あたしは、仕事も一緒でプライベートでも恋人で一緒に住んでて、ずーっと一緒にいても全然平気よ。今までずっと一緒にいて、撩から離れたい、なんて一度も思ったことない」
「ふーん」
「だから、絶対に撩から離れない。撩から言われない限り」
「何を?」
「・・・・・・パートナー解消」
「言わない」

即答だった。
撩は相変わらず掠れた声で香の耳元で囁くように、でも、しっかりと香に聞こえるように。
香はドキドキする胸を押さえて、撩の顔をマジマジと見ることしかできなかった。

「おれは云わない、絶対に」
「・・・あたしだって云わないもん」
「じゃ、安心だな」
「・・・うん」
「これからもずっとおまぁはおれだけのモンだ」
「え・・・」
「おれだけがこのカラダに触れるんだ」

甘い声でそう言って、撩が香をギュッと抱きしめて、背中を撫で上げた。

「ひゃぁっ」

一際高い声が思わず出て、慌てて手で口を押えた香に、撩はクスッと笑う。

「手、押さえるなよ。それが聞きたいんだから」
「そ・・・んなこと言ったって、恥ずかしいのよ」
「どうせ、おれしか聞かないんだから平気だって」
「でも・・・」

香が真っ赤になっていると、撩が、ちゅ、とキスをした。

「聞かせろよ」
「・・・う・・・ん」

香がそろそろと手を離し、そして、撩の手が香の細い腰に手を添えてスイッと撫で上げて、香がビクッと反応したと同時に、香の唇に撩のそれが下りてきて、優しいキスが始まった。

「りょ・・・」
「香・・・」

熱い、甘い声で互いの名前を呼び合いながら互いの存在を確認するように何度も触れては離れ、それから、熱い、深いキスに変わるまでに時間はかからなかった。





+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

<あとがき>
これは、今、やってるドラマ「独身貴族」の中でヒロインがこんなようなことを言ってて(うろ覚えですみませんー)それを聞いたときに、RKだったら・・・?って思いついた話ですv
ドラマの中では確か『仕事も一緒でプライベートでも恋人なのって上手くいくのかな・・・?』みたいなことを言ってたような記憶が・・・(^^ゞ
すみません、ドラマを観ている方にしか分からない話だった・・・かしら?
結局、この2人は四六時中一緒にいても、全然平気で、苦にならず楽しく過ごせるってことを言いたかったんです(≧▽≦)
いかがだったでしょうか?
中途半端になってないかなぁ、とそれだけが心配ですが・・・(^^ゞ
ピロートークで話す内容になってるでしょうか?
甘々を目指したんですが・・・(汗)
撩ちゃん、けっこう甘いこと言ってるような気がします( *´艸`)
でも、情事のあと目覚めてすぐの会話ですからー(*^^)v
この後、撩ちゃん攻めそうですよねー(*'▽')
香ちゃん、がんばれっ☆
最後まで読んで下さった皆様、どうもありがとうございましたvvv

【 2013/12/15 (Sun) 】 NOVEL | TB(-) | CM(0)
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撩&香の一コマ♪
プロフィール

実梨

Author:実梨
シティーハンターが好きで、二次創作を始めました(^^ゞ
カッコいいリョウと可愛い香ちゃんを目指して、日常の色んな2人を描いていけたらいいな、と思ってますv
初心者なので、まだまだ未熟で駄文ばかりではありますが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです♪

更新履歴
・ 8/ 24 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 7/ 18 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 6/ 16 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 4/ 22 MEMOに拍手御礼(お待たせしてすみませんでした)
・ 4/ 17 遅ればせながら香ちゃん、お誕生日おめでとうvv
・12/ 7 サイト6周年vホントにどうもありがとうございますvvv
・11/ 13 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・11/ 2 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・10/ 19 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 8/ 10 EVENTに5周年記念SS(後編)をUP&MEMOに拍手御礼
・ 8/ 4 EVENTに5周年記念SS(前編)をUP(今更ですみませんっ)
・ 7/ 13 MEMOに拍手御礼
・ 7/ 2 NOVELをUP
・ 6/ 1 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 5/ 23 NOVELをUP
・ 5/ 5 MEMOに拍手御礼
・ 4/ 10 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 3/ 31 香ちゃんお誕生日おめでとうvv
・ 3/ 26 撩ちゃんお誕生日おめでとうvv
・ 3/ 23 NOVELをUP
・ 3/ 14 MEMOに拍手御礼
・ 3/ 2 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 2/ 19 NOVELをUP
・ 2/ 10 SSSをUP
・ 2/ 1 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 1/ 22 MEMOに拍手御礼
・ 1/ 10 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 1/ 5 どうぞ2014年もよろしくお願いしますvNOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・12/ 31 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・12/ 29 MEMOに拍手御礼
・12/ 25 NOVELをUP
・12/ 24 NOVELを2話分UP
・12/ 15 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・12/ 7 サイト5周年~♪ホントにどうもありがとうございますvv
・11/ 28 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・11/ 18 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・10/ 20 MEMOに拍手御礼
・10/ 5 MEMOに拍手御礼
・10/ 4 NOVELをUP
・ 9/ 23 NOVELをUP
・ 9/ 16 LINKに素敵サイト様1件追加!&MEMOに拍手御礼
・ 9/ 1 NOVEL2話目をUP&MEMOに拍手御礼
  ・ 8/ 15 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 8/ 5 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 7/ 30 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 7/ 7 七夕SSをUP
・ 6/ 30 NOVEL1話目をUP&拍手御礼v
・ 6/ 17 ついに!新しいPCになりましたーっvvv&拍手御礼v
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・ 1/ 8 NOVELにお正月SSをUP&MEMOに拍手御礼v
・ 1/ 2 2013年v新年あけましておめでとうございますvv今年もどうぞよろしくお願いいたします☆
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