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黒に映える白


















「ちょっと出かけてくる」

そう言って、撩は出かけてしまった。
ヤボ用だ、と言っていたが、ミックと会うようで、なんだかソワソワして頬が緩んでいたから、きっと、仕事云々ではなく、『趣味』の話なのだろう。
一人家に残った香は、うーん、と伸びをした。

「さてと。撩がいなくなったことだし」

うふふ、と笑うと、お風呂の準備を始めた。

「今日は撩がいないし、久しぶりにお風呂にゆっくり入れるわ」

そう、いつもは撩と夜を共にしているため、慌ただしく風呂に入るか、撩と一緒に入ることになり、ゆっくりと入れることが少なくなっているのだ。
だから、今日はゆっくり入るまたとないチャンスで、撩が帰ってこないうちに入ってしまおう、と考えているところなのである。

すると、窓の外からザーッという音がしてきて、香がカーテンを開けてみると、突然、降り出したのか、雨が降っていた。

「撩、傘持っていったかなぁ」

まぁ、あの2人のことだ。
どこかのお店で話が盛り上がっているに違いない。
きっと、帰ってくる頃にはやんでいる。

そう思っていたところに鳴り始めた雷。
ゴロゴロと鳴り出したそれに、香は眉を寄せる。

「大丈夫かな、撩・・・」

不安を掻き立てるような雷の音に心配しながらも、大丈夫、大丈夫、と気持ちを切り替えて、お風呂に入りに行った。



ピチャン。

モワモワと風呂の熱気が立ち込める中、香は久々にゆっくり入れていた。
その嬉しさに鼻歌を歌いながら、身体を洗っていた香だったが、突然、風呂場の電気が消えた。

「え?なに?」

恐がりの香は周りを見回し、耳をすましてみるものの、聞こえるのはゴロゴロと雷が鳴る音だけ。

「どこかに落ちたのかなぁ・・・」

たぶん、そうなのだろう。
でも、じっとしてると『何か』が出てきそうで怖いので、手探りでシャワーのコックを捻り、身体についた泡を流した。
そして、まだ、お風呂につかってない香は、ゆっくりとつかりたいので、とりあえずの灯りとしてキャンドルを持ってこようと思い、一旦、上がることにした。

・・・またお風呂に浸かりたいから、とりあえずバスタオル1枚で行っちゃおうかな。
どっちにしろ、撩はいないし、いいよね。

香は、裸身にバスタオル1枚巻いただけの姿で脱衣所を出た。







一方、撩はというと。

とある店でミックと『趣味』の話をしたあとに店を出ると、ミックが突然ニヤリと笑い「今、家にカズエがいなくて寂しいんだ」と言うので、撩がイヤな顔をして「来るなよ」と言ったにもかかわらず、「カオリに会いたくなったから、おれもお前のウチに行く」と言い出し、撩と言い合いをしながら歩いている。

「お前はさっさと家へ帰れ。かずえちゃんはまだ教授のとこなのか?」
「いや。今は学会で発表するために教授とヨーロッパさ」

ミックはチラリと撩を見ると、クッと笑う。

「だから、カオリに会って、カオリが淹れてくれるコーヒーを飲んで、カズエがいない寂しさを紛らわせたいわけ」
「だったら、今お前が持ってる『幻のDVD』を見ればいいだろ。ウチに来る必要は全くない」
「冷たいねぇ、お前は。なら、なおさら、リョウに冷たくされたおれをカオリに暖めてもらわなくちゃな。さ、そうと決まったら善は急げ、だな」

そう言うと、ミックは軽やかに走り出した。

「待て、ミック」

ミックを追いかけて撩も走り出したとき、大粒の雨がザーッと降ってきて、あっという間に2人とも全身びしょ濡れに。
しまいには雷も鳴り出して、ひとまず、近かった撩の家に避難することになった。

アパートに入り、階段を上がっている最中に、ピカッと一際明るく外が光ったかと思うと、すごい音を立てて、雷が落ちた・・・と同時に電気がフッと消えた。

「落ちたか?」
「ま、近くに落ちたことは確かだな」

それでも、難なく階段を上っていく二人は、まるで電気が消えて真っ暗なのがウソのように平然としている。

家に着いてドアを開けて中に入ると、やっぱり真っ暗で、リビングに入って電気をパチパチと点けてみたが点かず、停電になってることを示していた。
撩が香の気配を探ると、「げ」と一言呟いた。

「ん?」

ミックが撩のその呟きに気付くと、ミックもその理由に気付いたらしく、ニヤリとイヤらしい笑みを浮かべる。

「ほー、カオリは今お風呂か。・・・あ、おれ達ずぶ濡れだし、おれが取ってきてやるよ、バスタオル」

べしっ。

躊躇なく撩はミックの頭を叩く。

「ってー。何すんだっ、リョウ」
「お前はバカか。お前に取ってこさせる訳ないだろ?お前はそこにいろよ。絶対動くなよ?」

もう2人がまとまって随分経つが、こうやって素直に自分の気持ちを表に出す撩を久々に見て、ミックは可笑しくなってククッと笑う。
撩は舌打ちしながらも、ミックをリビングのドア近くにいさせて、自分がタオルを取りに歩き出すと・・・。

―――ガチャ。

何の前触れもなく、脱衣所のドアが開いて中から香が出てきて、驚いた撩は思わずミックの首根っこを引っ掴み、香の位置から見えないところに身を隠した。
なぜ、そうしたのかは分からないが、ただ、なんとなく・・・直感だ。

香は、バスタオルを身体に巻いただけ、という姿で出てきて、男2人は、口をポカンと開けて、涎を垂らしそうな勢いで眼を見開いて香を凝視していた。
特に、ミックは興奮して身体が熱くなってくるのが分かり、胸がドキドキしてきて頬が緩む。
それを察知した撩は、静かに素早くミックをがっしりとホールドした。

そんなことなど知らない香は、思ったより部屋が暗くて思わず泣きそうになりながらも、暗闇の中、手探りで歩き出し、目的のキャンドルが置かれている場所まで辿り着こうとしていた。

「キャンドル、キャンドル・・・」

そう口にしながら。

撩とミックはゴクリと生唾を飲み込む。
暗闇の中でも夜目が利く2人にとっては、香の位置なんてすぐに分かるのだが、問題は香のカッコだ。

たぶん、いや絶対、香はバスタオルの下は何も着けてない。
暗闇に映える白い肌は香のプロポーションをも際立って引き立たせる恰好となり、なんとも艶めかしく、風呂上りの上気した甘い匂いが男2人の鼻を擽り、撩もミックも手に汗を握っていた。
バスタオルは、香の胸の谷間が見えるところから、下は太腿がバッチリ見えるくらいしか香のしなやかな肢体を隠していない。
ちょっと近づいて、ポンと触れたらバスタオルが落ちてしまうのではないか、下から覗き込めば香の秘密の場所も見えてしまうのではないか・・・というあらぬ妄想も膨らむ。

そして、その妄想が撩よりも膨らんだミックが本能のまま前に出そうになって慌てて撩が押さえる。
その時に、ガタンと音がして、香の身体が目に見えてビクンと竦んだ。

「・・・だれ?」
「「・・・・・・」」

男2人は、必死に息を殺して、その場をやり過ごす。

「誰か・・・いるの?」

暗闇に問いかける香の声はか細くて、不安げで、今この時がどんなに怖いのかを物語っていた。
その声を聞いて、我慢できずに反応したのはミックだった。

「カオリ」
「・・・・・・え?ミック?」

ゴン

「痛って!」

撩がミックの頭を叩いた音だが、それを聞いて、香が心配そうな声を出す。

「ミック?大丈夫?」
「う、うん。大丈夫だよ。ったく・・・痛いだろ?」

後半は、そのまま撩に怒りをぶつける。

「ほかに・・・誰かいるの?・・・ミック、撩は?撩は一緒じゃないの?」

なぜか香の声は泣きそうになっていて、撩は慌てて声を出し存在を伝えた。

「香」
「撩!」

撩が香の名前を呼んだ、ただそれだけで、香の声が嬉しそうなものに変わる。
それを聞いて、撩は可愛いなぁ、と思い、ククッと笑みを零す。
一方、ミックはそれが面白くなかった―――ものすごく。

だけど、香にしてみれば、撩がいるだけで安心する。
安心できる。
すると、今度は、撩に触れたくなる。
どんな暗闇でも、撩と一緒なら怖くないから。

「撩・・・どこ?どこにいるの?」
「あぁ・・・今そっちに行く」

香がそれでもまだ不安げな声で問うので、撩が行こうとしたところを不機嫌なミックが服を後ろをぐいっと掴み、後ろに倒す。

「うげっ」

ミックほどの男の力で引っ張られたので、思わずバランスを崩した撩は一瞬よろけた。
その隙に、ミックがスルリと抜け出し、いち早く香の元へ辿り着いた。

「カオリ」
「あ、ミック。ありがとう、来てくれて」

香はミックが来てくれて少なからずホッとしていた。
本当は撩が来てくれるのが一番なのだけど、1人でこの闇の中にいる怖さに比べたら、相手がミックでも安心できるのは一緒だ。

「いや、そんなことないよ。カオリのためならいつでも駆けつけるよ。さ、行こう。キャンドルを取りに行くんだよね?どこにあるか分かる?」
「ありがとう。場所は分かるから大丈夫よ」

ミックは、すぐ間近に香がいて、まして、香は風呂上り。
さっきしたいい匂いがすぐ傍からして、真っ暗な中に浮かぶ白い肌は思った以上に映える。
夜目が利くので、後ろの髪から雫が滴り落ちるのも、落ちた雫が白いうなじを通りすぎて背中を通る様はホントに色っぽい。
バスタオルはチョイと触れればすぐにでも落ちそうだ。
ミックは、頭はすでに香の裸身を想像しているので、胸はドキドキして、だんだんと息が荒くなってきて、自身のしたいことをするために、手は自然とバスタオルへと伸びていた・・・が。
思わずミックは剥き出しになった香の肩に両手をのせていた。

「・・・っ!」

香が身体を硬直させる。

「ははっ、大丈夫だよ。こうしてれば安心しないかい?」
「ちょっと、ミック?!」





ドゴーンッッッ





「ひっ」
「きゃっ」

ミックが息をのんで香から手を放す。
撩が容赦なく愛銃から放った一発は、暗くて静かな分、やけに響いてミックの後ろ数センチの壁にめり込んでいた。

「・・・何、やってんだ?ミック」

落ち着いた低い声が、より一層、撩を怒らせていることを証明している。

「い・・・いや、何でもないよ。・・・あ、そうそう。カオリの肩に虫がとまってたからさ、取ってあげようと思って・・・」

苦し紛れの言い訳を言うミックに、香が慌てる。

「え?虫?やだ!どこにいるの?!取って!ミック」

香はパニックになって、必死になって身体を左右に振って虫を落とそうとしている。

・・・そんなに身体を振ったら、バスタオルが落ちるかも・・・v

なんてミックが頬を緩ませて涎を垂らさんばかりに見て、尚且つ、香を落ち着かせようと香の身体にまた触れようとしていることは撩にはもちろんバレバレで。
撩が盛大な舌打ちをしたかと思うと、次の瞬間にはもう香の側に来ていて、香をとめる。

「香。もう取れたから少し落ち着けよ」

と香を抱きしめる。

「撩っ」

香は撩の匂いをいっぱいに吸い込んで、撩の服をギュッと掴む。

「もう大丈夫だ。・・・おれがついてるから心配ない」

後半は香だけに聞こえるように香の耳元でそっと囁く。

「うん」

撩の声が擽ったくてちょっと身動ぎすると頷いて、香は安心して撩に身体を預けた。
香が落ち着いたのを見てとった撩は、ニヤリと笑ってミックに声をかける。

「おい、ミック、大丈夫か?悪ぃ、悪ぃ。銃が暴発しちまってよ」

悪気なし、なことを強調する撩に、今度はミックがチッと舌打ちすると「は~」とへたり込む。

「なーにが悪い、だ。全っ然、そんなこと思ってもないくせによ」

まず、それを呟くと、今度は撩に聞こえる声で言った。

「ちゃんと謝れよ。もう少しで死ぬとこだったんだぞ!それに・・・っ」
「それに?」
「ちょっと・・・触っただけじゃないか。減るわけじゃなし」

後半は、ついボソボソと言う。

「ほー、ちょっと・・・ねぇ?」

それでも撩にははっきりと聞こえ、撩が再びパイソンを構える。

「あ、なんかまた暴発しそうだな。暴発する前にもう一発、試しに撃っとくか?」
「バカ野郎!そんなに暴発があってたまるかよ!!」

ミックが怒鳴ると、撩は面白そうにククッと笑うと、銃をおさめた。

「っていうか、また暴発する前にもう帰れよ」
「云われなくても帰るって。・・・じゃ、カオリ、またね」
「うん・・・またね。ありがと、ミック」

なんとなくの方向を見て、香もミックに言うと、リビングのドアが開く音がしてミックが出ていった。
ふぅ~、と長いため息をついた撩は「さてと」と香に向き直る。

「おまぁはどうしてそんなカッコで風呂出てんだよ」
「だって・・・!お風呂に入ってる時に停電になっちゃったんだもん。仕方ないじゃない」
「ってか、なんでおまぁはおれが帰る前に先に風呂に入ってんだよ?」
「え・・・?それは・・・」

俯く香を上に向かせて、撩は「ん?」と続きを促す。

「絶対に怒らないでね?」
「ってか、おれが怒るようなことなのかよ」
「ううん、そうじゃないけど、なんとなく」
「・・・で?」
「うん・・・。ただ、今日は撩がいなかったでしょ?ミックと飲みに出かけてて。だから、ゆっくりお風呂に入れると思ったの」
「ゆっくり?」
「・・・いつも撩と一緒だと、色々触られて撩にされるがままな状態で入るからゆっくりできなくて・・・。でも、今日は撩が帰ってくる前に入っちゃえば大丈夫かな?って思ったの。でも、停電が起きちゃって・・・」
「真っ暗になって怖くなったから何か灯りが欲しかったんだな?」
「うん・・・そう。・・・・・・怒った?」
「いや、怒ってないけど?」
「ホント?」
「うん、ホント」
「よかったぁ。ありがと、撩」

香がホッとした表情をしているから、撩はどこか面白くない。
まして、香から上気したいい匂いが鼻を擽り、白い肌は暗闇によく映えて、艶めかしいやら色っぽいやら、女の色気を最大限に出している気がする。

・・・おまぁは今、ミックに何されたか忘れたのか?
おれは、そんなカッコのおまぁの肌がおれ以外の男に見られたってだけでも腸煮えくり返ってるってのに、おまけに触られて、なんでおまぁは・・・

鈍感な天然娘な香にどこかイラッとする。
だから、そのイライラをぶつけるために・・・行動あるのみ。

香の頤に手をかけて上を向かせると、いきなり唇を貪るように重ねた。

「んっ・・・?!」

突然のことに、香はついていけなくて苦しそうに身動ぎするが、それさえも香を抱きしめることで押さえる。

・・・こんな色っぽい香を前にして、手を出さずにいられるかってんだよ!
まぁ、だからミックも手ぇ出したんだろうけど、それが仇となったな。

キスをしながらそんなことを思う撩は、角度を変えて何度もしっとりとした唇を味わい、香の息継ぎのために少し離れてやると、口が少し開いたところにすかさず舌をすべり込ませ、香のそれと絡める。
はじめは戸惑っていた香もやがて、撩に応えておずおずと絡めてくる。
絡めては吸って、香の甘さを堪能する。

離れて香を見ると、瞳を潤ませ、上気した頬のまま拗ねている。

「もうっ、何よ、いきなり。ビックリするでしょ?!撩のバカバカっ」

そんな香は、堪らないほど可愛くて、思わず意地悪したくなる。

「ミックに勝手に触らせた罰だ」
「え・・・?罰って・・・」

撩は屈んで、香の膝の後ろと背中に手をやると、ひょいと香を抱き上げた。
所謂、お姫様抱っこだ。

「きゃ、ちょっと、何?撩?」

まだ部屋が暗いためか、香が不安そうな声を出す。

「ちょっと黙ってな」

撩はそれだけ言うと、香をどこかへ連れていく。
どこか、というと・・・。

香はハッとする。
モワモワした籠った空気は、風呂場のそれだ。
躊躇いなく歩く撩に連れてこられたのは、風呂場だった。

「撩?!」
「おれが入れてやるよ」
「ちょ・・・待ってっ」
「待たない」

風呂場のドアを開けて、2人で中に入ると香を風呂場の壁に背中を押し付けて、唇を奪った。

「ん・・・っ・・・」

その隙に、撩が香の身体に巻かれていたバスタオルを引っぺがし、ちょっとドアを開けてポイッと投げた。
そして、またドアを閉めて、今度は香の身体を弄る。

「はぁ・・・ん・・・んっ?!」

香が気付くと、すでに自分は裸で、身体は撩の手に翻弄されていた。

「やっ・・・ちょ・・・りょ・・・」
「今、ちょーっと機嫌悪いんだ。だから、待たない」

撩の言葉とは裏腹に甘く囁かれた香は、なす術もなく、ただ、うっとりとされるがままになっていた・・・が。
ふと撩の服をキュと掴む。

「んあ?」
「や・・・だ」
「何が」
「撩も・・・脱いで?・・・服・・・」

・・・そんな色っぽい顔で云われて断れるヤツなんかいるのか?

そう思い、やっと、自分だけ見ていい香がそこにいることに内心で安堵の息をつき、ニヤリと笑った。

「あぁ、分かった」

・・・そういや、もともと雨で服濡れてたんだったっけ。

そんなこと忘れるくらい、香のカッコのインパクトが強すぎて、今、香に云われるまで全然気にしてなかった・・・というか、気にする余裕もなかった。
服は少し乾いたものの、まだ濡れているので脱ぎにくい撩は、ニヤリと笑って香を呼んだ。

「香」
「な・・・に?」

ちょこんと首を傾げているのがまたなんともいえず可愛らしくて、抜群のプロポーションを目の前で晒している色っぽい身体とのギャップに、また可笑しくなる。

「ちょっと、服脱ぐの手伝ってほしいんだけど?」

そう訊けば、香は「えっ?!」と云いつつ、ホントに小さな声で「いいよ」と言って撩の服をそっと掴む。
そして、ボタンを外して服を脱がせて(下は撩に脱いでもらった。さすがに恥ずかしかったので)パンツだけになった時に。

パッ

急に明るくなって、眩しくて2人とも一瞬、眼を細めた。

「なに・・・?」

香が訳が分からないでいると、撩がニヤッと笑っているのが眼に入った。

「電気が復旧したんだな」
「電気が・・・」

香と眼を合わせた撩がニヤリと笑っていると、香は撩がほぼ裸なのを見て眼を見開くと、ふと自分の姿を見て、息をのむ。

「な・・・なんで・・・あたし・・・いつの間に、裸?・・・えー?」

ちょっとパニクってる香を見るのが楽しくて、撩はそれを笑いながら見て、やがて、香の円みを帯びた括れた腰を両手で押さえると、ピタリと止まった。

「やっと電気が通ったし、キャンドルはもういらないだろ?」
「・・・うん」
「で、おれ、今機嫌が悪いことは言ったよな?」
「・・・うん」
「おれの機嫌、直した方がいいと思わない?」
「・・・うん・・・・・・って、え?それって・・・」

撩のキスが効いてか、よく状況が飲み込めていない香の反応が数秒遅れる。

「うん、そう。これからおれと風呂に入るってこと」

撩が意地悪そうな笑みを浮かべると、観念したのか、香は肩を竦めると頷いた。

「・・・いいわよ。撩に機嫌損ねられると、後がちょっと困るかもしれないし」
「そうそう」

撩の機嫌を直す第一歩で、香が撩の身体を支えにキスしようとしたら、撩の身体が冷えたらしくてちょっと冷たいことに気付いた。

「ちょ・・・撩!アンタ、身体冷えてるじゃない。なんでそんなことになってんのよ。風邪引いたら大変だから、シャワーかかって」

香が勢いよくコックを捻ると、熱いシャワーが出てきて、一気に撩にかかる。

「うわっ。いきなりかけるなよ。おれ、まだパンツ穿いてるんだぞ」
「ええっ?!」
「・・・パンツびしょ濡れになっちまったよ」

撩がニヤリと笑いながらそう言うと、香がさっき怖がってたことなんか嘘のように微笑った。

「じゃぁ、今脱いだらいいじゃない。どうせ、洗濯するんだし、一緒よ」
「言うじゃねーか、香・・・ま、もう脱ぐつもりだったけど・・・」

撩が最後の一枚を脱いで互いに裸になると、シャワーを浴びたままクスッと微笑んで顔を近づけて、撩が香の身体を引き寄せて、唇が重なった。






++++++++++++++++++++++++++++++++

<あとがき>

ちょっとR風味になった・・・かな?
今の時期、ちょうど思いついた話で、ちょっと大人風味な話になりました~(*^▽^*)
いかがだったでしょうか?
今回、ミックがちょーっとだけ香ちゃんとイイ感じだったけど、やっぱり、というかなんというか、お馴染みの展開になりました(笑)
ミックファンの方、どうもすみませんっm(__)m
でも、私は撩を命を賭けてからかう、そんなミックが大好きですvvv
(今回は、からかうっていうか、ミックの本能も前面に出すぎてますけどねー・笑)
ちょっとでも、色っぽい2人を楽しんでいただけたら嬉しいです(^_^)v
内容が拙いのはお許し下さいーっ(>_<)
最後まで読んで下さった皆様、どうもありがとうございましたvvv


【 2013/07/30 (Tue) 】 NOVEL | TB(-) | CM(0)
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撩&香の一コマ♪
プロフィール

実梨

Author:実梨
シティーハンターが好きで、二次創作を始めました(^^ゞ
カッコいいリョウと可愛い香ちゃんを目指して、日常の色んな2人を描いていけたらいいな、と思ってますv
初心者なので、まだまだ未熟で駄文ばかりではありますが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです♪

更新履歴
・ 8/ 24 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 7/ 18 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 6/ 16 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 4/ 22 MEMOに拍手御礼(お待たせしてすみませんでした)
・ 4/ 17 遅ればせながら香ちゃん、お誕生日おめでとうvv
・12/ 7 サイト6周年vホントにどうもありがとうございますvvv
・11/ 13 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・11/ 2 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・10/ 19 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 8/ 10 EVENTに5周年記念SS(後編)をUP&MEMOに拍手御礼
・ 8/ 4 EVENTに5周年記念SS(前編)をUP(今更ですみませんっ)
・ 7/ 13 MEMOに拍手御礼
・ 7/ 2 NOVELをUP
・ 6/ 1 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 5/ 23 NOVELをUP
・ 5/ 5 MEMOに拍手御礼
・ 4/ 10 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 3/ 31 香ちゃんお誕生日おめでとうvv
・ 3/ 26 撩ちゃんお誕生日おめでとうvv
・ 3/ 23 NOVELをUP
・ 3/ 14 MEMOに拍手御礼
・ 3/ 2 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 2/ 19 NOVELをUP
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・ 2/ 1 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 1/ 22 MEMOに拍手御礼
・ 1/ 10 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 1/ 5 どうぞ2014年もよろしくお願いしますvNOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・12/ 31 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・12/ 29 MEMOに拍手御礼
・12/ 25 NOVELをUP
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・12/ 15 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・12/ 7 サイト5周年~♪ホントにどうもありがとうございますvv
・11/ 28 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・11/ 18 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
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・ 9/ 1 NOVEL2話目をUP&MEMOに拍手御礼
  ・ 8/ 15 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
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・ 6/ 30 NOVEL1話目をUP&拍手御礼v
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・ 2/ 8 EVENTに4周年記念SSをUP&MEMOに拍手御礼v
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・ 1/ 8 NOVELにお正月SSをUP&MEMOに拍手御礼v
・ 1/ 2 2013年v新年あけましておめでとうございますvv今年もどうぞよろしくお願いいたします☆
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