0812345678910111213141516171819202122232425262728293010

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【 --/--/-- (--) 】 スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

彼からもらうもの 後編

※この話は携帯からUPしていて、漢字変換で『りょう』の字が出ないので、カタカナの『リョウ』で描かせていただきます。
そして、読みにくい箇所もあるかと思います。
本当に申し訳ありません。
すみませんが、どうぞ、よろしくお願いしますm(__)m



****













お墓参りを終えて歩きながら、お昼をどこにする?なんて話をしていて―――



あたし達は今、ラーメン屋にいる。

なんでラーメン屋?
しかも、あたしの誕生日に?

とは思うものの、あたしが選んだのだから、仕方ない。
リョウはちゃんと考えてくれていた。
ちょっとレトロな感じの、人気のある洋食屋で、あたしも行きたいと思ってた。

でも、実際に来ているのはラーメン屋。
なんでかというと、このお店、改装したらしいんだけど、アニキがまだ刑事だった時、ここによく来てたみたいで。
リョウは、洋食屋を先に候補に挙げながら、ふと思い出したようにここのことを言い出した。
で、どっちにする?って言われて、そんなの、考えるまでもない。
即行でアニキの方に行きたいって言った。
そしたら、リョウが・・・

「ホントにいいのか?あそこの洋食屋はおまぁが行きたがってた店だぞ?」

あたしをからかうようにニヤリと笑う。
でも、リョウがなんと言おうと答えは決まってる。

「アニキが行ってた所を知りたい」
「了解」

リョウはからかい顔でククッと笑いながらも、どこか嬉しそうに見えるのは気のせいかしらね?
あたしも思わず嬉しくなって、クスッと笑ってリョウと腕を組んでそこに向かった。

そこは改装して女性も割と来ていて、気軽に入れるお店らしい。

「あいつが食ってたのは・・・」

とアニキが好きだったものをリョウが教えてくれたので、それと同じものを頼んだ。

「んっ、美味しい~」
「だろ?おれもここの味は好きなんだ」

リョウも満足そうに食べていて、あたしもアニキを想いながら食べた。

「リョウ、ありがとう」
「おぅ」

お店を出てからお礼を言うと、リョウが少し強く、あたしの頭をくしゃっと掻き混ぜた。

「ちょっと、くしゃくしゃになったじゃない」
「そんなのすぐ直るだろ」

リョウを睨むと、リョウが目を細めて微笑った。
ちょうど雲が切れて、太陽の光を受けたリョウの笑顔に、胸の鼓動が大きく跳ねて一瞬見惚れた。
おまけに、それを知ってか知らずか、リョウが優しく指で梳かしてくれて、その指の滑らかさに、あたしは胸が甘く疼くのを感じて胸を押さえた。

でも、それを知られたくなくて、思わずミニハンマーを出してしまった。

「痛ってー」
「リョウのバカ」

リョウが頭をさすってるのを見て、内心では『ごめんね』と謝るものの、真っ赤な顔をしたまま、さっさと歩き出した。

・・・あたしのバカバカっ。いくら照れたからってリョウに何してるのよ?

その時、リョウがどんな顔をしてたのかは分からないけど、追いついたリョウの表情は普通だったから・・・怒ってはないみたい。
尤も、リョウのことだから、あたしの考えてることなんてお見通しなのかもしれないけどね。

すまなそうにリョウをチラッと見上げると、リョウは苦笑する。

「もうちょっと優しくしろよな、痛いだろ?」
「・・・ごめん」

あたしが小さな声で言うと、今度は小さくあたしの頭をくしゃっとした。
そして、耳元で囁いた。

「帰ったら香チャンからキスな」

耳に触れる温かな息と共に甘く耳に入ったそれに、あたしはまたもや顔を赤くして耳を押さえた。

「なっ・・・」
「当然だろ?おれは何にもしてないもんね」

あたしを見ると、リョウはニヤリと笑って歩きだす。

「おい、行くぞ」

リョウだけしれっとしててズルい。
あたしだけドキドキしてバカみたいじゃない。
それでも、リョウの笑顔はかっこよくて大好きだから、きっと、これからもドキドキするんだろうなぁ。

あたしは、そんなことを思い、リョウに追いついて歩く。

「あ。伝言板見に行こうよ。今日はまだ見てないし」
「あー?どうせ依頼は来てないんだし、見に行かなくてもいいんじゃないのか?」
「そんなの分からないでしょ。とにかく行くの」

いつも見に行くから、気になるのよ。
あたしは、リョウの腕を引っ張って連れて行く。

駅に着くまでの間、桜を見て、花見をしてる人達に混ざって、2人で花見を楽しんで。
駅に着いて伝言板を見ると、あたし達の予想通り、依頼は来てなかった。

「あーぁ。やっぱり依頼は来てなかったね」
「だーから言ったろ?おまぁはマジメだなぁ」
「アンタが不真面目すぎるんでしょ。でも・・・」
「でも?」

リョウがあたしを覗き込むと、あたしは照れ臭そうに上目でチラッとリョウを見た。

「あたしも、今日は依頼がなくてよかったかな・・・なんて思っちゃった」

そして、ごめんね、と謝って、えへへ、と笑ってみせる。
リョウはフッと笑みを浮かべると、ばーか、と言ってデコピンをかました。

「仮に、今日依頼してくるヤツがいたら、絶対にあいつが阻止するだろうな」

リョウが面白そうに笑う。

「あいつって?」
「槙村だよ」

リョウはクックッと笑っている。

「なんで、アニキが阻止するの?」
「今日は可愛い妹の誕生日だからに決まってるだろ?」
「えー、アニキが?そんなことするかなぁ?」
「するね、あいつは」

リョウは自信満々にフンと笑ってみせる。
そんなことを言い合いながら歩いていると、誰かに名前を呼ばれて振り返る。
すると、そこにはお花見をしていたリョウの馴染みのお店の女の子達がいて、手を振っていた。

「あー、香さん、今日お誕生日!おめでとうございます」
「ありがとう」

お祝いを言われてニコッと笑ってお礼を言ったら「キャーッ」と言われた。

??
何、何?今の『キャー』は。

「香さん、可愛いっ。リョウちゃんとはラブラブだし、いいなぁ」

と言われて照れた反面、あたしとのことをからかわれたリョウは、きっと、否定するんだろうな、と思い、複雑になる。
そしたら、意外にもリョウは・・・

何も云わずにフッと口角を上げて笑みを浮かべた。

・・・え?

女の子達は「あ、リョウちゃん、大人の笑みしてる。カッコいい~」なんて言ってるけど、あたしはすごい驚いた。
いつもなら必ず否定するのに。
だって、今まではそうしてたよね?

リョウを見ると目が合って、フッと笑みを浮かべたまま、頭を軽く髪を梳かすように触られた。
擽ったくて、でも嬉しくて、トクンと胸が小さく跳ねた。
女の子達はまた「キャー」と騒いでいたけど、今度はある物を手に持っていた。

「こいつの髪にこれが付いてたんだよ」

と見せたのは、桜の花びら。
あぁ、そうか、それで。
とあたしはちょっと複雑な思いがしたけど、やっぱりちょっと恥ずかしくて頬が朱に染まった。


それから、ちょっと話して別れてから家に帰った。
そしたら、リョウがニッと笑ってあたしを覗き込んだ。

「香、何食べたい?」

リョウがそんなことを聞くなんて珍しいから、あたしもつい、からかい半分でクスリと笑ってこんなことを言ってみた。

「んー、そうねぇ。リョウが作ってくれたものが食べたいな」

そしたら、また意外にもリョウはこう言った。

「何でもいいのか?」
「え?うん、いいけど・・・」

すると、どこを探してきたのかエプロンをつけて、リョウがキッチンの前に立っていた。

「じゃ、作ってやるよ。おまぁはそこにでも座ってろよ」
「え、嘘。ホントに?だったら絶対やだ。リョウが料理するなんて珍しいから近くで見てる」
「あのなぁ・・・」

リョウは照れてるみたいだけど、ソファに座って待ってるだけなんて、そんなのイヤだ。
リョウが作ってくれるなんて滅多にないし、せっかくだから、近くで見るわよ!
あたしは、テーブルの椅子に座って、リョウが作る様をじっと見ていた。

食材を器用に切り、段取りもスムーズで、慣れてる感じで、そつなく切り回していくのを見て、リョウが料理する姿が妙に様になってて・・・。
ドキドキして、じっと目がリョウを追っていた。
そして、男の人が料理する姿ってカッコいいな、と改めて思って・・・リョウに見惚れた。

「香、皿出して」

とか色々、あたしもちょっとお手伝い。
それがまた嬉しくて、頬が緩んでしまう。

料理ができて、乾杯して食べたら・・・

「んっ!おーいしい。リョウ、これ、美味しいよ!」


ホントに美味しくて、満面の笑みで言ったら、リョウも嬉しそうで満更でもなさそうで、なんか可愛いな、とか思っちゃった。
それからも、話しながらもはしが進んで、お代わりしちゃうぐらい美味しかった。

せめて、洗い物は、と買って出たものの、それも「いいから」と断られた。
じゃ、とテレビでも見て待つものの、リョウが気になって耳に入ってこない。
そのうちに、リョウが食後のコーヒーを持ってきてくれて一口飲んだら、あたしが煎れるのとは違い味がするような気がした。

「・・・美味しい」
「そうか?おれはおまぁが煎れたヤツの方が好きだけどな」
「そう?こっちの方が美味しいよ」

あたしは、カップを両手で挟んで、温かいコーヒーを飲んだ。

「リョウ、ありがとう」

リョウが煎れてくれたこと、料理をしてくれたことが嬉しかった。

「今日は香ちゃんの誕生日だからな」
「えー?今日だけなの?せっかく美味しいんだから、これからもたまにはやってよ」

すると、リョウはしれっと言った。

「いやだね。普段は、おれはおまぁの作ったモンを食べたいんだよ。だから、今日は特別」

―――ドキッ。

うわ、何よこれ。
リョウから不意打ちで来た、嬉しい言葉にドキドキして内心で慌てた。
でも、次の瞬間、破顔した。

だって、嬉しい。
すっごく嬉しい。

「ありがとう。すっごく嬉しい」

ホントに嬉しくて、立て膝をついてリョウの肩に手をのせて、顔を近づけて、頬にキスした。
そしたら、リョウが驚いたように見てて。
あたしだって、キスしたい時はするのよ。

途端、リョウがあたしに向き直り、意地悪くニヤリと笑う。

「どうせしてくれるんだったら、ココにしてほしいなぁ」

と、自分の唇を指差す。

「うん」


―――ちゅ。


え・・・とリョウが一瞬驚いたように目を大きく見開いたけど、今のあたしは、リョウにキスしたいの。
したい気分なの。

だって、嬉しいから。
今日は色々な表情のリョウが見られたし、嬉しい言葉ももらった。
リョウからいっぱいプレゼントをもらった。

だから、あたしも何か返したかった。
この嬉しい気持ちを。

すると、今度はリョウから触れてきて、あたし達は優しく甘いキスを何度もした。
あたしからキスする約束があったけど、もうそんなこと忘れるくらい、お互いからキスした。

リョウとのキスはいつもそうだけど、今日は特に蕩けるようだと感じるのは、今日があたしにとって特別な日だから?
甘くて気持ち良くて、温かい。
リョウの舌が口の中に滑りこんできて、あたしのと絡まりあう。
舌を吸われて、唇を吸われて、優しく強く触れられて、キスだけなのに翻弄されるあたしがいる。
そして、身体に甘い刺激が駆け巡る。

あぁ、もう。
どうしてそんなにカッコいいのよ。
どこまで惚れさせる気?!

リョウがあたしの身体を弄りだして、ほどなくして、あたしの唇から甘い声が上がって、何も考えられなくなってくる。
だから、これからは、リョウを感じる時間。
あたしのすべてでリョウを感じるから。

―――だから、今日は、いっぱい愛してね?







****

<あとがき>
こちらも随分遅くなってしまいましたが、香ちゃんのバースデーSSです♪
遅くなってすみません(>_<)
いかがだったでしょうか?
自分は無意識でも相手の胸を高鳴らせたり、笑顔にさせたり、嬉しくさせたり、ってありますよね(^o^)
香ちゃんにとってのリョウちゃんは・・・ってことで描いてみました(^_^)
ウチの香ちゃんは素直じゃない、といいながら、結構、ありがとう、だの、嬉しい、だの言ってるような(笑)
ま、気にしない、気にしない~o(^-^)o
2人のラブが伝わるといいなぁ。
最後まで読んで下さった皆様、どうもありがとうございました☆



【 2013/05/20 (Mon) 】 NOVEL | TB(-) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
撩&香の一コマ♪
プロフィール

実梨

Author:実梨
シティーハンターが好きで、二次創作を始めました(^^ゞ
カッコいいリョウと可愛い香ちゃんを目指して、日常の色んな2人を描いていけたらいいな、と思ってますv
初心者なので、まだまだ未熟で駄文ばかりではありますが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです♪

更新履歴
・ 8/ 24 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 7/ 18 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 6/ 16 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 4/ 22 MEMOに拍手御礼(お待たせしてすみませんでした)
・ 4/ 17 遅ればせながら香ちゃん、お誕生日おめでとうvv
・12/ 7 サイト6周年vホントにどうもありがとうございますvvv
・11/ 13 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・11/ 2 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・10/ 19 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 8/ 10 EVENTに5周年記念SS(後編)をUP&MEMOに拍手御礼
・ 8/ 4 EVENTに5周年記念SS(前編)をUP(今更ですみませんっ)
・ 7/ 13 MEMOに拍手御礼
・ 7/ 2 NOVELをUP
・ 6/ 1 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 5/ 23 NOVELをUP
・ 5/ 5 MEMOに拍手御礼
・ 4/ 10 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 3/ 31 香ちゃんお誕生日おめでとうvv
・ 3/ 26 撩ちゃんお誕生日おめでとうvv
・ 3/ 23 NOVELをUP
・ 3/ 14 MEMOに拍手御礼
・ 3/ 2 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 2/ 19 NOVELをUP
・ 2/ 10 SSSをUP
・ 2/ 1 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 1/ 22 MEMOに拍手御礼
・ 1/ 10 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 1/ 5 どうぞ2014年もよろしくお願いしますvNOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・12/ 31 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・12/ 29 MEMOに拍手御礼
・12/ 25 NOVELをUP
・12/ 24 NOVELを2話分UP
・12/ 15 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・12/ 7 サイト5周年~♪ホントにどうもありがとうございますvv
・11/ 28 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・11/ 18 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・10/ 20 MEMOに拍手御礼
・10/ 5 MEMOに拍手御礼
・10/ 4 NOVELをUP
・ 9/ 23 NOVELをUP
・ 9/ 16 LINKに素敵サイト様1件追加!&MEMOに拍手御礼
・ 9/ 1 NOVEL2話目をUP&MEMOに拍手御礼
  ・ 8/ 15 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 8/ 5 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 7/ 30 NOVELをUP&MEMOに拍手御礼
・ 7/ 7 七夕SSをUP
・ 6/ 30 NOVEL1話目をUP&拍手御礼v
・ 6/ 17 ついに!新しいPCになりましたーっvvv&拍手御礼v
・ 2/ 8 EVENTに4周年記念SSをUP&MEMOに拍手御礼v
・ 1/ 20 LINKに素敵サイト様1件追加!
・ 1/ 8 NOVELにお正月SSをUP&MEMOに拍手御礼v
・ 1/ 2 2013年v新年あけましておめでとうございますvv今年もどうぞよろしくお願いいたします☆
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。